次にパッケージについてお話ししましょう。
IRAFは、NOAO (アメリカ国立光学天文台)なるところで作成された、
画像解析ソフトウエアです。いろいろなところで使われるようになるにつれ、
より便利なタスクを作ってしまった人や、まったく新しいタスクを
開発してしまった人が現れました。そこで、ある種の処理をするにあたり
必要なタスクをまとめたり、似たような処理をするタスクをまとめたり
してみたくなりました。このようにして出来た ``まとまり'' を、
パッケージと呼ぶことにします。パッケージの中にはタスクだけが
あるかというとそうとばかりは限らず、パッケージの中にさらにパッケージが
入っていたりします。ここでひるまず開け続けて下さい。らっきょうや、たまねぎ
を剥くよりは早く目的のタスクを発見すること間違いなしです。
今ここで、パッケージを ``開ける'' と書きました。正確には ``ロードする'' というようです。loadのことです。IRAFに限らずアプリケーション (ここではIRAFそのもののことで、一般的には特殊な目的を達成するために誰かが作って くれたプログラム集大成のことぐらいに思って下さい)によっては、それを一回 コンピュータに読んでもらわなくてはならない時があります。このような作業を ロードといいます。ロードする対象は別にプログラムに限りません。データの 入った補助記憶媒体(こういう書き方は余計に訳がわからなくなる時がありますが、 ようするにCD-RやDAT、MOなどです。)を ``読む'' 時もロードというようです。 ここで ``読む'' や ``開く'' はその時の気分で使い分けて下さい。