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まずは言葉だよね

初心者を阻む最大の原因は、やはり言葉の壁ではないでしょうか。 私はtask (タスク)やpackage (パッケージ)という 言葉を聞いた時に、``仕事?'' 、 ``包装?'' …と、頭の中が ``?'' で埋まりま した。ただただ日本語にすれば良い…という訳ではないことが伺える、微笑まし いエピソードですね。まずタスクとはなんでしょうか。タスクと は、 ``ある目的を達成する、最小単位の命令'' ぐらいに思って下さい。厳密な 定義は、すくなくとも私は知りません。実際に動かす際には、コマンドとほぼ同 義としておいてなんの不都合も生じないはずです。

次にパッケージについてお話ししましょう。
IRAFは、NOAO (アメリカ国立光学天文台)なるところで作成された、 画像解析ソフトウエアです。いろいろなところで使われるようになるにつれ、 より便利なタスクを作ってしまった人や、まったく新しいタスクを 開発してしまった人が現れました。そこで、ある種の処理をするにあたり 必要なタスクをまとめたり、似たような処理をするタスクをまとめたり してみたくなりました。このようにして出来た ``まとまり'' を、 パッケージと呼ぶことにします。パッケージの中にはタスクだけが あるかというとそうとばかりは限らず、パッケージの中にさらにパッケージが 入っていたりします。ここでひるまず開け続けて下さい。らっきょうや、たまねぎ を剥くよりは早く目的のタスクを発見すること間違いなしです。

今ここで、パッケージを ``開ける'' と書きました。正確には ``ロードする'' というようです。loadのことです。IRAFに限らずアプリケーション (ここではIRAFそのもののことで、一般的には特殊な目的を達成するために誰かが作って くれたプログラム集大成のことぐらいに思って下さい)によっては、それを一回 コンピュータに読んでもらわなくてはならない時があります。このような作業を ロードといいます。ロードする対象は別にプログラムに限りません。データの 入った補助記憶媒体(こういう書き方は余計に訳がわからなくなる時がありますが、 ようするにCD-RやDAT、MOなどです。)を ``読む'' 時もロードというようです。 ここで ``読む'' や ``開く'' はその時の気分で使い分けて下さい。



HAMABE Masaru 平成15年11月27日