難しい話は抜きにして....と言いたいところですが、ちょっとだけ我慢してくだ さい。CCDの仕組みは、とってもとっても大雑把に言って光電効果です(かなり 違うけど)。しかし、光がCCDにあたらなくても、温度が高いとCCDチップの中で 余計な電荷が生じてしまいます。このような電荷を暗電流 (=Dark current)といいます。そこで、天体を撮像したのと同じ時間露出して暗電流だけ を撮像し(このようなフレームをダークフレームといいます)、それを天 体が写っているフレーム(オブジェクトフレームといいます)から引き去 ることによって暗電流分の電荷をキャンセルしたものと見なします。また、たと え露出時間が0秒でも、CCDのカウントはゼロにはなっていません。これはCCDか ら電荷を読み出すために必要なものだとここでは簡単に考えてください。という わけでCCDにあたった光の量を求めるためには露出時間0秒のフレーム、バイアス フレームをオブジェクトフレームから引き去る必要があります1718。