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SPIRALの場合

SPIRAL (Surface Photometry Interactive Reduction and Analysis Libray)は、 かつて(IRAFの登場以前に)東京大学の木曽観測所で、岡村、市川、濱部、渡辺、 青木等のグループによって開発されたひろがった天体の表面測光(surface photometry)のためのプログラム群である。IRAFの登場後は、濱部がIRAFのアド オン・ソフトとしてUNIXおよびLinuxに移植し、現在も濱部が保守開発を続けて いる。

今回は、gcc用(Linux/Solaris版)のSPIRALを用いて、Cygwin環境への移植 の可能性を探ってみた。具体的には、gcc用のMakefileを修正し、コンパイルし てみたが、コンパイルにはまったく問題がなかった。また、一部のプログラムの みであるが、SPIRAL中のプログラムの実行テストも行ってみたが問題は見当たら なかった。

Cygwin上のSPIRALの問題点があるとすれば、それはCygwin上ではIRAFが使えない と言うことである。具体的には次の2点が問題である。

2番目の問題については、シェル・スクリプトを用意することでIRAFの使用感に 近づけることが可能である。



HAMABE Masaru 平成15年11月27日