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[VPROF]

アイソフォトの楕円近似によって(楕円)銀河のプロファイルを求める。

使用法
vprof image profile x y radius

パラメータ
使用するパラメータは以下の通り
image = (ファイル名)
 
プロファイルを抽出する画像(IRAF形式またはFITS形式)
profile = (ファイル名)
 
出力するプロファイルを格納するファイル
x =
銀河中心のx座標(ピクセル値)
y =
銀河中心のy座標(ピクセル値)
radius =
プロファイルを計算する最大の長半径(ピクセル値)
angn = 0
 
画面の上と北とのなす角
reverse = no
 
画像が裏返しになっているときは "yes" にします。
posang = 0
 
画面の上と銀河の長軸のなす角
meanpa = no
 
位置角を計算するときに中心部については平均値を採用するなら "yes" にします。 あとで平均すべきコントアの本数を要求されます。
m = 15
 
最も高精度の sinc interpolation を用いて計算を行う中心部のコントアの 本数
bilinear = 1
 
計算は逐次近似によって行なわれますが、始めは m 本より外側のコントアに ついては精度の低い bilinear interpolation が採用されます。 bilinear はこの近似による iteration の回数です。
sinc = 1
 
bilinear で計算された後、こんどは項数を減らしたやや精度の粗い sinc が 使われます。sinc はこの近似による iteration の回数です。
center = yes
 
銀河中心も free parameter としてコントアを求めるときは "yes" にします
fixangle = no
 
銀河の長軸の位置角を固定して計算を進めたいときは "yes" にします。
fixratio = no
 
軸率を固定して計算を進めたいときは "yes" にします。
axratio = 1.
 
軸率を固定して計算を進める場合はここで軸率を指定します。
r1 = 0
 
除外する範囲の、最小の半径(ピクセル値)
r2 = 0
 
除外する範囲の、最大の半径(ピクセル値)
interactive = yes
 
"yes" にすると、bilinear + sinc 回の iteration の後さらにiteration を進めます。
makelog = no
 
yes とすると、画面に表示された計算の途中経過をファイル(profile.log) に記録します。

説明
 
銀河のコントアを楕円近似することによってプロファイルを求めるプログラムです。
独立変数は楕円の長半径であり、これを0から1ピクセルずつ増しながら計算を進めます。 一番最初のiterationにおいては、コントアをひとつ前の(1ピクセル小さい)コントア に修正を加えることにより求めていきます。2回目からは1つ前のiterationにおける 同じ半径のコントアに修正を加えることによって近似を高めていきます。 近似の良否は画面に表示されるFourier係数の大きさによってチェックできるように なっています。

計算結果はファイルに出力され、vplot ルーチンにより図示することができます。

S. M. Kent 等により開発され、T. Lauer 等により Vista の上で改良されたプログラム を、M. Hamabe, J. Kormendy がさらに発展させたものを、Sun に移植しました。 Hamabe-Kormendy version を移植するさいのデバッグが未だ不十分です。

既知のバグあるいは制限
 
特にありません

参照あるいは比較すべきプログラム
 
vplot


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平成20年2月21日