インストールの手順については、上記の最後の2ファイル、``PC-IRAF Installation Guide'' (pciraf.ps.gz)と ``IRAF Site Manager's Guide'' (unixsmg.ps.gz)にかなり丁寧に説明されて いますので、まずはこれらをよく読むことをお奨めします。
また、上記の2文書は読んでいられないという方は、READMEを読まれると良いと 思います。もう少し簡単に必要なことが述べられています。
それも読めないという方は、この文書を読めば何とかインストールできるように 書いているつもりです。
具体的な手順については以下のようにすると良いでしょう。(実際には、 ファイルの圧縮を解いて然るべき場所に置き、環境設定をするだけです)
%
と#
は、それぞれ一般ユーザとrootの
プロンプトを表します。
また、irafのuserID、groupIDは共に5001とします。)
% su # /usr/sbin/groupadd -g 5001 iraf # /usr/sbin/useradd -c "IRAF Administrator" -d /iraf/iraf/local \ -g iraf -s /bin/csh -u 5001 iraf # passwd iraf # mkdir -p /opt/IRAF/iraf/local ; chown -R iraf /opt/IRAF # ln -s /opt/IRAF /iraf以下の作業のほとんどは上記で作ったirafというユーザで行います。
/iraf IRAF関連ファイルのルートディレクトリ /iraf/iraf IRAFそのもののルート(ASを展開するディレクトリ) /iraf/irafbin IRAFのバイナリを展開するディレクトリ /iraf/irafbin/bin.sunos Solaris版IRAFコアシステムを展開するディレクトリ /iraf/irafbin/noao.bin.sunos Solaris版NOAOパッケージを展開するディレクトリ /iraf/x11iraf X11IRAF用ディレクトリ /iraf/extern 外部パッケージ(stsdas, spiral等)用のディレクトリIRAFの配布ファイルはtarでアーカイブされ 1、 gzipで圧縮されています。
例えば、IRAFのサイトから取得して来たファイルを置いた場所が
/opt/IRAFsrcであるとした場合、
(以下 %
はユーザirafのプロンプトを示します。su - iraf
2等で
irafになってから行ってください。)
% setenv iraf /iraf/iraf/ (最後に / が必要なことに注意) % cd $iraf % gzip -cd /opt/IRAFsrc/as.pcix.gen.gz | tar xvpf - % cd /iraf; mkdir -p irafbin/bin.sunos ; cd irafbin/bin.sunos % gzip -cd /opt/IRAFsrc/ib.ssol.x86.gz | tar xvpf - % cd /iraf; mkdir irafbin/noao.bin.sunos ; cd irafbin/noao.bin.sunos % gzip -cd /opt/IRAFsrc/nb.ssol.x86.gz | tar xvpf -
% cd $iraf/unix/hlib % source irafuser.csh % ./install -nここで最後の-nは実際には実行しない(試してみるだけ)という意味です。 を表しています。スクリプトの実行の途中で様々なことを訊かれますが、 基本的には最初の3つに答えれば良いはずです。つまり、
New iraf root directory (/iraf/iraf): Default root image storage directory (/iraf/imdirs): Local unix commands directory (/usr/local/bin):これらは、それぞれIRAFを展開したディレクトリ、 デフォールトの画像ファイル用のディレクトリ 3、 実行ファイルを置くディレクトリを訊かれているのですが、今の場合は 括弧の中の通りに答えれば良いはずです。 私が実際にインストールしたときには、IRAF Networking Configでエラーが出ました。 このような場合には、その後にWould you like to return to networking setup? (yes): と訊かれるはずなので、 そこでnoと答えてください。(あるいははじめからNetworkの設定はスキップ してもかまわないと思います。)(以下の実際のインストールでも同様)
特にエラーがなく無事に終わったら、続いてsuコマンドでrootになり、
# ./installを実行します(上記の
#
はrootのプロンプトを示します)。
スクリプトが終了したら、exitコマンドでrootから抜けてください。